リヨン織物美術館と東リリヨン織物美術館シリーズ

東リさんではかなり前からここリヨン織物美術館に収蔵されている原布のデザインを公式に日本へ持ち帰り、カーテン生地として商品化されています。

今回、現在販売されている生地の原布を実際に美術館で見ることが出来ました!

<原布>

 

約250年前のもので、マリーアントワネットにまつわる生地の様です。

フランス語のキャプションが難しくて、、これ以上は読めません(^^;

<東リ TKF10136>

見事に再現されています。

今回のリヨン訪問は、長年リヨン織物美術館シリーズを販売し続けてきたのでとても貴重な体験でした。

新柄

マナトレーディングから「MANAS-TEX VOL.17」が発売されました。

今回は色にこだわったコレクションとなっているようです。

すてきな新柄もあったのですが、私が気になったのはベストセラーのアップデート。現代のイロに似合う様にと定番の柄に新色が追加されました。モーブ色と呼ばれている紫がかったピンク色。クールな空間に少し甘さ、やさしさを演出します。

スワッグ&テール

今「スワッグ&テール」の打合せをしています。

スワッグ&テールというのはカーテンのトップトリートメント、上飾りのデザインの名前です。スワッグは半円の垂下り、テールは両サイドの垂下っている部分を指します。

よくスワッグとテールの長さはカーテン丈のどれくらいにしたらいいですか?と質問を受けますが、私は決まった定義は無いと思っています。

それはお客様の好みと、その空間のインテリアのボリューム次第で似合う、似合わないが決まるからだと思っているからです。

上の写真はメーカー(東リ)さんのカタログ内の施工例写真。

下は今回のお客様の窓寸法に縮尺を落とし込んだスケッチ3種。

カーテン丈、2300㎜に対してテールの長さを800㎜、1000㎜、1200㎜のバージョンで描いてみました。

 800㎜

 1000㎜

 1200㎜

テールの長さで随分印象が変わります。今回は1200㎜をご採用頂きました。

最後に雑誌のスナップ写真を。

この写真のテール、日本のものに比べたらむちゃくちゃ長いと思いませんか?

でも馴染んでいるのは、天井の装飾、壁の色、カーペットの色、ベッドのデザインなど一つ一つにボリュームがあるからだと思います。

 

5月バタバタしてたらブログ一つも書いてませんでした((;^_^A

インスタもしかり...反省。

紐引きカーテンレール③

前回からの続き。最後です。

紐引きカーテンレールの仕組みについて。

テンションプーリーが危険ならなぜ全てのレールをウェイト仕様に出来ないのか?疑問が出ると思います。

結論は出来ないのです。

ウェイト仕様はテンションプーリー仕様に比べて紐がたわみやすいのです。

テンションプーリーはしっかりと紐にテンションを掛ける事が出来ます。

ではなぜしっかりとテンションを掛けないといけないのか?

テンションを掛けていないとレールの中で紐がランナーに噛んでしまってカーテンが動かなくなってしまうからです。

図中の赤丸が紐です。

ランナーと紐が同じ空間にあります。

一方、ウェイト仕様のカーテンレールは紐が通る専用のスペースがあります。

ランナーが動く空間と、紐が動く空間が別々になっています。

これで多少のたわみでも動作に支障はないのです。

 

テンションプーリーとウェイト仕様、見た目の違いはレールの内部構造からくる違いでした。住宅や小さなお子様のいらっしゃるところはぜひウェイト仕様の紐引きカーテンレールを使ってください。

 

 

紐引きカーテンレール②

紐引きカーテンレールの種類は大きく分けて2種類あります。

ひとつは国内メーカーでよく見かけるテンションプーリーを併用したレールです。

テンションプーリーは30㎝から90㎝ぐらいまでの長さで金属製です。

紐をピンと張らす為に床か壁にビスで固定します。

一般的なテンションプーリーです↓

もう一つはテンションプーリーを使用せずコードの端部にウェイトをぶら下げて使用する紐引きカーテンレールです。

テンションプーリーのレールは体育館、講堂などハードに使われる場所には安価で向いているのですが、住宅で金属のプーリーを設置してあると少々ギョッとします。フローリングなどにも傷がつかないので住宅にはウェイトタイプの紐引きカーテンレールがおすすめです。また小さなお子様がケガをしない様に幼稚園、保育園の講堂、体育館などにもおすすめしています。

 

仕組みについては次のブログにて。

紐引きカーテンレール①

“紐引きカーテンレール”ってご存知ですか?

名の通り紐を引っ張ってカーテンを開閉するカーテンレールです。

よく見かけるのは学校の体育館など。

でも実は住宅でも案外あったら便利なんですよ。

1ヵ所に立ったまま紐を引っ張るので、幅が大きい窓などカーテンを開け閉めするたびに端から端まで歩かなくていいんです。また、窓のすぐ前にソファや家具、テレビなど置かれている場合、吹抜の高い位置にある窓の場合なども便利です。

海外では割と普及している紐引きカーテンレールですが日本ではあまり馴染みが無い様に思います。普通の手引きレールか、電動カーテンレールかが多いでしょうか。コスト的にも手引きと電動の中間なので一度検討する価値もあるかも知れません。

 

紐引きカーテンレールの種類は大きく分けて2つあるので、次のブログでご紹介します!

FISBAカーテン

今日はFISBA(フィスバ)さんのオーソドックスなレースのご紹介。

まずはFISBAさんのご紹介。

スイスのメーカーさんで老舗です。200年の歴史があり現在は6代目。ラグジュアリーなファブリックを世に送り出されています。

写真のレースはいわゆる無地のレース。全体的にはナチュラルな雰囲気の織り組織なのですが、表面にナイロンの光沢を忍ばせています。

昼間はナイロンの光沢が飛ぶのでナチュラルな優しい装いで、夜は照明の光をキャッチするのでエレガントな雰囲気になります。

また、目線の角度で見え方も変わります。

目線と水平なら生地その物のナチュラル。目線を下に落とすとキラキラと光沢が現れます。

無地のレースだけれども空間に深みを足してくれる1枚です。

生地名 GELO(ジェーロ) 麻83% ナイロン17%

295㎝幅 ¥16,800/m税別

共布タッセル

先日少し“あっ”と思うことがありました。

帰り道、新しくオープンしたお店の壁一面がショーウィンドーみたいになっているところに黒いレースのカーテンが設置されていました。内装は重厚感も感じられるダークブラウンを基調としたシックモダンな空間です。そこに格好良く飾られた黒いレースカーテン。私があっとなったのは共布で作られたタッセルです。

通常はドレープ地で作るので中の芯地や折返しが見える事はないのですが、レースの場合、特にメッシュの様な編みレースは中身が丸見えになってしまいます。そのかっこいいお店のタッセルが中身丸見えで少々興醒めしてしまいました。

気にする人は少ないと思うのですが(@_@)

でも、どうしたら雰囲気が崩れないのかな・・と考えた結果2重使いで作れば良い!と思い手持ちのレースで作ってみることに。

上が通常の作り方のタッセル。

下が黒いドレープとの2重使いで作ったタッセル。

どうでしょう?ささいな事で気にする人は少ないと思うのですが・・ちょっとした工夫をしてみたいと思うのです。

 

 

PURE MORRIS

マナトレーディングショールームでPURE MORRISの生地を見てきました。

このコレクションはウィリアムモリスのデザインをニュートラルカラーにて新しく開発されたものです。現代のシンプルな空間にとても似合う様になっています。ただ造りはとても凝っていて贅を尽くしたファブリックという印象を持ちました。

このドレープはボリュームのある緻密な刺繍だけでも十分贅沢なのですが、これは光沢が美しいベルベットのアップリケもメインの柄として取り入れられています。129.5㎝巾 ¥42,600/m

ここまでくると単なるカーテン生地という括りではなくて芸術作品だなぁといつも思います。

これはシアーカーテンです。

新柄サンプル②

これはとにかく手触りがカーテン生地らしかぬという理由でサンプルを作りました。デニム調の表情ですが一旦手に取るとウールのブランケットの様なしっとり、柔らかい肌触りの生地です。

ジャガード織りで表現されたお花の柄もナチュラルで丁寧に作られているので、きっと心地よい空間を演出してくれると思います。