ウェーブスタイル 紐引きレール

紐引きレールでのウェーブスタイルレースを納品してきました。

ウェーブスタイルはフラット縫製のカーテンをコードを使って強制的に均等ウェーブを作るスタイル。2021年5月15日のブログでも紹介しています。

今回の気を付けポイントはサイレントグリス縫製で製作したことです。

 

この窓は階段上の窓で左から右にかけて昇る階段でした。

左側は階段からではとても高くてカーテンの開け閉めは出来ません。

ですので当初より設計さんからこの窓は紐引きレールで右操作片開左寄せ(右側の窓が開く仕様だったので)と計画指示がありました。この時はまだウェーブスタイルの案は出ていません。紐引きレールの先頭ランナーは殆どのレールでキャップが隠れる様に交叉アーム仕様となっています。

 

これは電動レールの交叉アームですが、紐引きレールのよく似た形状です。

3ツ山2倍ヒダ、2つ山1.5倍ヒダなどオーソドックスな縫製だと問題無いのですが、、

 

 

 

生地選定の時にショールームでウェーブスタイルを気に入られた様で品番とウェーブスタイルでと私に連絡が入りました。そこで私が気になったのは端部(交叉アーム)の事です。ウェーブスタイルのカーテンの端は窓ガラス側に垂直に向かって終わるが本来の納まりで、それが美しいと思っています。交叉アームにウェーブスタイルを引っ掛けるとこの様な仕上がりになります。

納品したウェーブスタイル

この納まりが出来たのはレールメーカーのサイレントグリスでカーテンを縫製したからです。レールだけでもウェーブ仕様は可能なのですが、カーテンの先頭に取付する特殊形状のフックが付いてきません。

このフックが無いと端部の垂直の納まりが出来ないので今回は割高にはなりましたが設計さんにサイレントグリス縫製での納品にご理解頂けました。

また将来洗濯やカーテンの掛け替えの為レールからカーテンを外す場面も考えてキャップ分隙間は出来ますが左端はエンドに固定しませんでした。そうすると手でたぐり寄せてカーテンを右側に移動させ、安全な高さでカーテンの脱着が出来ます。

 

いろいろ気になるポイントが多かったですが無事に納品出来て良かったです。