店舗カーテン

こちらは得意先様(株式会社アートアンドクラフト様)の新オフィスビルの1F。右側がストックルームになっているのですがそこをカーテンで緩やかに仕切っています。今回は生地の選定、縫製仕様、丈感など全て設計様からご指示頂きました。私はご要望を汲み取りレール含めて納品した案件です。

カーテン設置幅は4500㎜、レールは1本で付けていますがカーテンは3分割。それぞれで出入りするので分けました。また、普通のマグネットランナーでは間に隙間が出来る場合があるので手引き用の交叉ランナーを入れています。

この手引き交叉ランナーはちょっと珍しくて、タチカワのV21、TOSOのエリートだったらこの手のランナーの用意があります。レールはストックルーム側の壁面に正面付でカーテンは普段とは逆側から吊り込みました。なので、ブラケットもエキストラシングルブラケットを使い、壁とレールの隙間が普段より10㎜余分に広く取っております。

カーテン自体は1ツ山1.3倍ヒダ。ゆるやかなウェーブです。レース+レースの2重カーテンで、上部のフックのところだけ2枚一緒に縫製してますが本体は別々なので軽やかさがあります。後ろの生地はブラウンで前は透け感のある(ほぼ透明)アイボリー。裾や耳の折返しも存在感の少ない5㎜で仕上げています。

前のアイボリーレースは丈を短く。違う面の格子の高さと揃えてあるので空間全体ごちゃごちゃになっていませんでした。それに何と言ってもカウンターに貼られた銅板とのカラーマッチングが素晴らしい!

いつもいつも素敵な空間を作られる設計さんです。

ウェーブスタイル 紐引きレール

紐引きレールでのウェーブスタイルレースを納品してきました。

ウェーブスタイルはフラット縫製のカーテンをコードを使って強制的に均等ウェーブを作るスタイル。2021年5月15日のブログでも紹介しています。

今回の気を付けポイントはサイレントグリス縫製で製作したことです。

 

この窓は階段上の窓で左から右にかけて昇る階段でした。

左側は階段からではとても高くてカーテンの開け閉めは出来ません。

ですので当初より設計さんからこの窓は紐引きレールで右操作片開左寄せ(右側の窓が開く仕様だったので)と計画指示がありました。この時はまだウェーブスタイルの案は出ていません。紐引きレールの先頭ランナーは殆どのレールでキャップが隠れる様に交叉アーム仕様となっています。

 

これは電動レールの交叉アームですが、紐引きレールのよく似た形状です。

3ツ山2倍ヒダ、2つ山1.5倍ヒダなどオーソドックスな縫製だと問題無いのですが、、

 

 

 

生地選定の時にショールームでウェーブスタイルを気に入られた様で品番とウェーブスタイルでと私に連絡が入りました。そこで私が気になったのは端部(交叉アーム)の事です。ウェーブスタイルのカーテンの端は窓ガラス側に垂直に向かって終わるが本来の納まりで、それが美しいと思っています。交叉アームにウェーブスタイルを引っ掛けるとこの様な仕上がりになります。

納品したウェーブスタイル

この納まりが出来たのはレールメーカーのサイレントグリスでカーテンを縫製したからです。レールだけでもウェーブ仕様は可能なのですが、カーテンの先頭に取付する特殊形状のフックが付いてきません。

このフックが無いと端部の垂直の納まりが出来ないので今回は割高にはなりましたが設計さんにサイレントグリス縫製での納品にご理解頂けました。

また将来洗濯やカーテンの掛け替えの為レールからカーテンを外す場面も考えてキャップ分隙間は出来ますが左端はエンドに固定しませんでした。そうすると手でたぐり寄せてカーテンを右側に移動させ、安全な高さでカーテンの脱着が出来ます。

 

いろいろ気になるポイントが多かったですが無事に納品出来て良かったです。

大型電動ロールスクリーン

東京の現場で電動ロールスクリーンの納品がありました。

高さが10m30㎝ありましたので、タチカワブラインドでも一番大きいタイプの「ラルク電動大型130タコスⅡ」での納品です。さすがにめちゃくちゃ大きかったです。ブラケットの高さが17㎝。一般的なスクリーンだと7㎝くらいなのでいかに大きいか。

30㎝あるブラインドボックスでしたがかなりのボリュームでした

施工後は底蓋を閉めたのでこんな感じ。すっきりした見た目です

今回ずっと夜間工事で入っていたので上のロールスクリーンの写真は夜なんですけど、底蓋閉めた頃は日が開けて時間は6時前。夜間って時間が経つのが早く感じました。

この現場は電動ロールスクリーンが全部で12台。高さが10mもあるので他の天井の電気工事、塗装工事も含めて現場には壮大な足場が組まれていました。今はブラインドボックスに本体を取付して、動作チェックを終えたところ。

次は足場をばらして内装工事が進みスイッチを取付する壁も出来上がった頃に最後の仕上げにいく予定です。

それにしても東京って大阪と全く違いますね。

今回の現場が大手町だったから余計にそう感じたのかもしれませんが。