川島織物セルコン FELTA vol.5 新作展示会へ

川島さんの新作展示会に行ってきました。

今回の改廃は実に6年振りだそう。コロナもあって開発がストップしたのと、市場、世の中の仕組みが大きく変わったのでもう一度再考した為だそうです。

ショールームでの展示はもちろんセミナーも聞いてきました。

セミナー冒頭光岡社長のお話で印象的だったのが、最近の傾向としてオフィスでもファブリックの採用が増えてきた事、海外の方が日本国内で居を構える事が増えてきたので、その方達の好みも反映した商品ラインナップの必要性が出てきた事でした。

確かに国民性というか、インテリアの色、柄は随分国、地域によって違うと感じます。

詳しい個々の商品の説明は打合せの時にお話しさせて頂けるのでここでは私の感想を。

セミナーでご紹介されたラインナップを一通り見させて頂いて感じた事は、日本のメーカーさんだな、と。これは悪い意味も良い意味もありません。日本人の根っこの部分に問いかけした色調、マテリアル、肌感を感じました。

これはずっと以前から感じていた事なんですが、西洋文化を取り入れ始まったカーテン。ここ数年カーテンが売れないよねという空気が業界でじわじわしていたのですが、ここからは日本独自のテイストに向かって行くのではないのかなと感じました。

日本人らしいデコではないすっきりした空間に似合うカーテン。ファブリック。

今回のFELTAのコンセプト「新時代の空間マテリアル」に繋がります。

 

今このブログを書いているカフェも梅田に出来た新しい商業施設の2Fにあって、壁が全面ガラス張りで駅のロータリーがよく見えるロケーション。窓についているのは大型のロールスクリーン。京都のお店なのでメニューも和のものでインテリアもそれにつながるシンプル和モダン。ひょっとすると、数年後こういうカフェにもさっき川島で見た絡み織りのシースルーカーテンがサラリと吊られている様になっているのかな。

色々考えて一息つきました。

こども園 背景カーテン

こども園の大きい壁面にカーテンを納品しました。

普段はカーテンを掛けずにお遊戯会や、卒園式などの時にカーテンを掛けてそこをバックにイベントを催されます。

今回設置した壁面の幅は7400㎜(7m40㎝)。もしこの幅を1枚で製作してしまったら脱着がとても大変になってしまいます。納品の時に引っ掛けてそのまま、なら職人さんに頑張ってもらうのですが、今後カーテンを扱うのは園の先生方。ほとんどが女性です。

そこで今回は3分割とし、カーテンの両端にはマジックテープを縫付けました。

これで分割してもカーテンの間から壁が見えるという懸念も解消です。マジックテープは2カ所、下から950㎜、1800㎜のところに縫付け。

両端のカーテンのマジックテープは片側だけあれば事足りるのですが、それだと、吊る時にこれが左で、これが真中でと気を付けないといけません。新しい先生が知らずに吊ってしまうとまた外して、付けて、、とかなりの作業量(脚立にも乗るでしょうし)です。そのリスクとカーテン吊った時両サイドに使わないマジックテープが見える不格好さを天秤にかけて今回は3枚共同じ物を作るという選択をしました。1枚あたりの重さは約5㎏に抑えられました。分割しなければ15キロ以上のカーテンになっていました。

efulでは納品した後もカーテンは気持ちよく使って頂きたいと考えています。