前回は大型物件の時の仕事の様子に触れたので今回はそれ以外の事を書きたいと思います。
まず一般住宅の場合。お客様とのご挨拶から仕事が始まります。お家が完成してらっしゃたら現地でお話ししますし、竣工まであと数ヶ月ある様でしたら今お住まいのご自宅でお打合せさせて頂きます。打合せはこちらからお持ちしたカタログや、サンプルをご覧頂きながら進めますが、その日に決めきれない場合はいくつか候補のサンプルをご自宅にお送りしてじっくり決めて頂きます。さらに日にちに余裕のある場合はメーカーショールームにお越し頂いて大判サンプルで打合せします。細かいところまで決めるので1回の打合せの時間は大体2~3時間くらい掛かります。
※腰窓でも床までカーテンを作ると上下のラインが繋がってお部屋がとても素敵に見えます。ホテルでもこの仕様が多いです。
最初にまずこうしたいというご希望はすでに何かお持ちでしょうか?と確認させて頂き、カーテン、ブラインドそれぞれのメリット、デメリット、を説明します。また取付ける物によってもそのメリット、デメリットは変わります。リビングの掃出し窓で何を取付けようかとお悩みの場合の説明としては、カーテンだったらインテリアは柔らかい印象になりますし、ブラインドだったらシャープでシンプルな印象になります。ただ、この掃出し窓で頻繁に出入りされることはありますか?と確認もさせて頂きます。しょっちゅう出入りがある場合、ブラインドの中でも木製ブラインドは昇降するのに比較的時間がかかります。操作コードを何度も引っ張らないと一番上にまで上がりません。そういうデメリットもありますが木ならではの上質感、重厚感はアルミのブラインドでは味わえません。価格も安価ではありませんし。お客様には操作性のデメリット、意匠性のメリットをお伝えして商品を決めて頂きます。(腰窓の場合は丈も短くなるのでそこまで大きなデメリットにはなりません)
また縦型ブラインドの場合、この商品も開閉の仕方が色々あります。両開、片開(右寄せ、左寄せ)また片開でも、場合によっては反対側からも開ける事が出来るなどメーカーによっても多種多様です。マンションの場合はFix窓と組み合わさっている事もありますし、これはその時の窓の形状を考慮してメーカーと操作方法を提案させて頂きます。
あとこちらで勝手に調整させてもらっているのが、ロールスクリーンなどのチェーンの長さです。メーカーの標準基準長さでチェーンを製作すると場面によっては明らかに短かったり、操作は出来るけど短くてちょっとしづらかったりします。よくあるのは洗面室の小窓の前に洗濯機がある場合。チェーンをちょっと長めに作っておかないとチェーンを体の方に引き寄せる事が出来ません。あくまでもメーカー標準長さは窓の正面すぐに立った場合を想定していますから。ちょっと離れると短いなと感じます。
今日ご紹介した事は住宅においてのほんの一部の事です。もっともっと自分では忘れているような細かい注意点が沢山あると思うのですが、、
住宅は色々と気遣う事は多くはなりますが、お客様の要望を最大限お聞きして、よりベターな方法で最後納品できた時、とても充実した達成感があります。これはこれで住宅も受けていく理由の一つだと思います。